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05〜09月は、釣り・ハイキング・自然観察・山菜取り・キャンプ・草刈・畑作業等、野山に行く機会が増える。
そこで注意したいのが、マダニ対策である。
ウイルスを保有するマダニから感染する、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は、2013年01月に国内で初確認された比較的新しい感染症だ。
国立感染症研究所のデータでは、国内で既に110人が感染し、内32人が死亡という猛威ぶり。
原因のマダニも、フタトゲチマダニ Haemaphysalis longicornis のみと特定されてはおらず、日本国内に生息する47種のマダニの内、18種の調査結果では、タカサゴキララマダニ、フタトゲチマダニ、キチマダニ、オオトゲチマダニ、ヒゲナガチマダニ等から、SFTSV遺伝子が検出された(かまれると発症する可能性がある)が、依然29種は未調査状態という暗黒さである。
従って、感染後の迅速なSFTSV遺伝子解析が必須である。
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国立感染症研究所のデータ
<速報>重症熱性血小板減少症候群(SFTS)ウイルスの国内分布調査結果(第二報)
http://www.nih.go.jp/niid/ja/id/2242-disease-based/sa/sfts/idsc/iasr-news/4428-pr4094.html
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
http://www.nih.go.jp/niid/ja/id/2238-disease-based/sa/sfts/3143-sfts.html
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対策の具体的例は、帽子・長袖・長ズボン・長靴の着用(肌の露出防止)、野山から帰ったらすぐ入浴し、体に付着したマダニをチェックする等。
万一、かまれた場合は、(マダニ本体が同定の根拠となるサンプルなので)自分でダニを取らず、皮膚科(内科)を受診し「ダニにかまれた」と伝えることがベストだ。
ガサゴソとやぶこぎで釣り場に接近するのも、驚異の死亡率を踏まえると、命がけである。
「ザ・レイクチャンプ」主宰よしさん
