『油断大敵集』
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書庫で未整理本をチェックしていたら、『油断大敵集』という和本を発見した。
茶色替え表紙に題簽もなく、四つ目綴じならぬ三つ目綴じという風采のあがらぬ外観である。
ようやく、郷土資料として以前求めたものと、思い起こした。
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懺文は、嘉永04辛亥臘八(1851)
跋は、嘉永壬子仲冬日(1852)
序は、嘉永06癸丑孟春(1853)
撰は、慈眼蘭若釋氏卍應 である。
木版48丁の粗末な和本だが、特筆すべきはその版元と費用負担者だ。
奥付に、下総国印旛郡山梨村・大隆禅寺蔵板と見え、これはすなわち今も現存する千葉県四街道市山梨・大隆禅寺が版元であることを示し、近世の四街道を知る資料のひとつである。
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ともあれ、近世の市域内で刊本が発行され、今日よしさんの蔵書となったことに奇縁を感じる。
四街道市社会教育委員よしさん
2015年12月21日
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