2016年03月05日

フルホンシバンムシと四街道市史

フルホンシバンムシと四街道市史

フルホンシバンムシ(古本死番虫)は、和紙を使用した和本・古文書を食害する昆虫である。
江戸時代の書物中に、死んで乾燥した遺骸を見ることが良くある。
専門家によれば、コウチュウ目シバンムシ科は世界に2000種・日本に約70種いるとされ、とりわけフルホンシバンムシが郷土史研究家には最悪の敵のひとつとなる。

『四街道市史 近世編史料集T』は、異例も異例。
そのフルホンシバンムシについて、遺骸のスケッチ&写真・食害写真・食害で失われた文書重量(g)を本文ページに掲載している(273,276-279,284pp)。
市史史料編の著述には、古文書の解読が前提となるが、書かれた文字が虫損で判読不能なことほど、残念なことは無かろう。
そうした研究者の無念怨念が、『四街道市史 近世編史料集T』に見てとれる。

『四街道市史 近世編史料集T』
1990(平成02)年05月30日,603pp,
四街道市史編さん委員会,四街道市,\5000
http://www.city.yotsukaido.chiba.jp/miryoku/smile/rekishi_bunkazai/bunkazai/publication/history/yshakaishishi5.html

庄司浅水は『書物の敵』で「しみ」に触れ、1477年のドイツ本の表紙に212ケの孔があり、最深は87枚目に達していたと紹介している。

フルホンシバンムシは蔵書家の悩みの種である。
四街道市社会教育委員・よしさん本目
posted by よしさん at 11:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 図書文献
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