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筆者は、2016年07月09日(土)、雄蛇ケ池クリーンアップ大作戦へ参加し、堰堤及び雄蛇ケ池北岸遊歩道のゴミを拾いつつ、アオコ現象の状況確認を行い、原因藍藻類解析のためボートハウスツカモト桟橋で池水を採取し、持帰り検鏡観察した。
採取した池水を顕微鏡下で観察したところ、今回の水の華(アオコ現象)は、ネンジュモ目のアファニゾメノン属 Aphanizomenon sp.の圧倒的な優占によるものと判明した。
他に、藍藻のミクロキスティスベーゼンベルギー、アナベナマクロスポーラ、アナベナスピロイデスクラッサ、ユレモ属の一種を観察したが、これらの個体数は少数で、都合5種からなる複合現象であった。
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「千葉県雄蛇ケ池のアオコ現象(2016年夏季)」
http://wakasagi.jpn.org/
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2016年夏季の特徴は、5種複合型であって、且つ「ある種のみが異常繁殖する夏」に該当する。
この観察結果は、筆者が2012年に提唱した仮説「藍藻類の変遷の周期性」が補強されつつある状況に合致する。
しかし、タイプが隔年交互に発生し、優占種が隔年ごとに交代する原因は不明で、今後も雄蛇ケ池における藍藻類の長期継続調査が求められる。
「ザ・レイクチャンプ」主宰よしさん
