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『釣の風景』の副題は「その釣技と釣場」で、ハウツーと共に、戦後10年間の海面と内水面の有名釣り場が網羅されている。
JR成田線方面で、(湖北)古利根・将監川・長門川のマブナ・ヘラブナ釣りをはじめ、ややマイナーな印旛新川の支流神崎川のタナゴ釣り、かなりローカルな東金市八鶴湖のマブナ・ライギョ・コイ釣り、市原市養老川のヤマベ釣り、はたまた超ローカルな館山那古船形平久里川のハヤ釣り等々、よしさんには馴染みの釣り場が紹介されている。
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もちろん、アユ・ワカサギ・ヤマメ・イワナ釣りにも触れている。
芦ノ湖のオオクチバス釣りは、従来のモエビ餌釣りから変化があらわれ、「ここ2〜3年前から」スピニングロッドが使用され始めたことも書きとめられており、ルアーフィッシングの黎明期は昭和30年前後かと回想される。
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『釣の風景』大橋青湖
1958(昭和33)年09月10日 285pp
スポーツ新書82 ベースボール・マガジン社 220円
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目黒のサンマならぬ、コイ釣りは青堀(千葉県君津郡)に限る風の紹介に、かの大橋青湖も、そこで大釣りしたのだなと微笑ましい。
「ザ・レイクチャンプ」よしさん
