2009年11月08日

『水辺随筆』太田黒克彦

『水辺随筆』太田黒克彦

昭和04年に、妻と幼子5人を連れ、東京から潮来に移り住んだ太田黒克彦の『水辺随筆』(『水辺手帳』1936の、書名変更・増補改訂版)は、落ち着いてゆっくり読むのに適している。
与田浦・浪逆浦・北浦から笹川・波崎町・銚子界隈のフナ・コイ・ナマズ・エビ・ワカサギ・ボラ・ハゼ・スズキ釣りの様子は、釣本というより読み物風に比重をおいて、世相や日々の暮らしぶりと共に、詳しく描かれている。

『水辺随筆』太田黒克彦 1942(昭和17)年06月25日
301pp 日本電報通信社出版部 1円80銭

昭和初期にあれこれ思いを馳せながら読み進めば、モノが少なく、人々がつつましく暮していた時代が瞼に浮かぶようだ。
身辺にモノ溢れかえり、時がめまぐるしく流れ去る現代人の、礎の時代を記録した『水辺随筆』は、幼少の頃を思うシニアや父の時代を思う現役に、勧めたい。

『水辺手帳』はアテネ書房の復刻版もあるから、何とか読む機会をつくれるだろう。
よしさん本
posted by よしさん at 00:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 図書文献
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