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『釣り暦 第1編 東京東北部』の特色は3つある。
ひとつは、釣り場の対象魚ごとに釣期を明示したこと、ふたつは、本文中にモノクロ写真を多用していることであり、3つは、広告が「宮内省御用 東作総本店」と「喜楽」の2点しか掲載されていないことだ。
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釣り場は、明治時代の都内中心から徐々に遠くなり、昭和初期には鉄道を利用し、常磐線方面では、松戸・我孫子・佐貫等へ拡大した歴史が知れる。
布佐周辺のフナ・ヤマベ、新利根川方面のフナ、利根川のスズキ釣り等も本書に描かれている。
添えられた釣り場のモノクロ写真(松戸馬橋付近等)は、貴重である。
広告から「フナの加納幸三」と言われた著者の、和竿店とのお付合いが偲ばれる。
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『釣り暦 第1編 東京東北部』加納幸三
1931(昭和06)年04月25日再版・147pp・60銭・釣り暦発行所
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「牛久沼」の項に、ヤマベ・ヒガイ釣りが紹介され、釣茶屋伊勢屋他3点の写真掲載や、漁業組合が釣代10銭(岡)20銭(船)を徴収していることも記され、よしさんには大変興味深い。
牛久沼漁業協同組合顧問よしさん
加納真人と申します。
加納幸三は私の祖父でヘラブナ釣りの名人と言われた人です。残念ながら私が生まれた1週間後に亡くなりました。ですので、祖父の事は父から聞くのみ(父も既に他界しましたが)でしたが、この度たまたま祖父の名前を検索したら、よしさんのブログが目に留ま
りコメントを書かずにはいられなくなりました。祖父の本は私の兄が保管していて私も見た事があり、その記述の細かさには父と驚いた記憶があります。
私は釣りはやってないのでこれ以上のコメントは出来ませんが、祖父の名前をご存知の方に巡り会えたことは本当に嬉しいことです。ありがとうございました!