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昭和1ケタや大正時代、はたまた明治時代発行の架蔵書に、製本の痛んだ本がある。
新たに古書で購入した本も、都度製本修理の要否をチェックしている。
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本のつくりと、本が過ごしてきた環境により、壊れ方はそれこそ千差万別。
従って、1冊製本修理するため複数箇所に別の技法・素材を用いることも、ままある。
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例えば、表紙と背と裏表紙にまたがって、1枚の絵画が採用されている本の、表と裏のノドが緩み、ボール紙芯の表紙と中身(本文)が分離し掛かっているケースは厄介だ。
丈夫一点張りに製本修理することは簡単だが、それでは本が泣く。
背の書名や著者名、絵画を覆わず見えるよう、自分で納得のいくよう修理したい。
そこが考え所で、悩む箇所だ。
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和本の綴じ、洋書の無線綴じ・角背丸背の上製本程度が修理できなくては、蔵書家とは言えまい。
(あと一歩で蔵書家の)よしさん
