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今から262年前、1748(寛延戊辰元)年に刊行された、日本最古の金魚飼育技術書とされる、よしさん所蔵『金魚養玩草』は、題簽が半分失われているものの、虫食いもなく、状態は良い。
金魚の餌の「赤子」をミジンコと誤翻訳する人もいるようだが、松井佳一『実験 金魚の愛玩と飼育法』1936(昭和11)年・弘道閣、によれば、アカコは、イトミミズ・ボッタ・モ・ホオヅキとも呼ばれることが判る。
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『金魚養玩草』安達喜之
1748(寛延戊辰元)年09(序文),
24(23)+3丁+「金魚賦」1葉折込付,
増補:奚疑齋,校合:森常政・河重政,文林堂
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原本は大学図書館にもないほどの貴重書で、一般には『日本農書全集59漁業2』(農山漁村文化協会版)に収録された、伊藤康宏現代語訳の『金魚養玩草』がお勧めである。
ワカサギ研究家よしさん
