2010年06月25日

『河北動物志 魚類』

『河北動物志 魚類』

河北は河の北側を指す地名で、『河北動物志 魚類』で扱う河は、黄河である。
黄河下流の北側地域は河北省で、渤海にも面し、『河北動物志 魚類』は、モノクロながら地域の海水魚淡水魚を網羅した学術図鑑である。
例えば、フナ Carassius auratus の項では、地方名に金魚も挙げ「飼養的金魚即由フナ魚祖先■育成的。」と記す。
例えば、オイカワ(関東でヤマベ)Zacco platypus の項では、地方名に『本草綱目』を引いて「石■(魚編に必)」と、さりげなく、ご当地由来の古典籍を強調する等、心憎い記述が見られ、味わえる書物に仕上がっている。

『河北動物志 魚類』
THE FAUNA OF HEBEI,CHINA pisces
王 所安・王 志敏・李 国良・曹 玉萍等,
河北科学技術出版社(中国・石家庄市),2001年,第1版
6+1+2+1+16+366pp,50.00元

巻末に参考文献・中名索引・学名索引・折込「河北省水域概況図」も整備された分野の基本図書のひとつで、今回は、Yahoo!チャイナモールを利用して購入し、研究の参考文献に利用できることになり、とても嬉しい。
ワカサギ研究家よしさん本
posted by よしさん at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 図書文献
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