2010年05月04日

『FISHES』David Starr Jordan.

『FISHES』David Starr Jordan.

1907年 Henry and Company から初版が発行された、アメリカの世界的魚類学者 David Starr Jordan博士の『FISHES』は、我が先生の先生が学んだであろう名著である。
よしさんの興味分野ワカサギについても、日本のHypomesus olidus. H.japonicus他や、Osmerus5種に触れている。
1900年に来日し、調査した結果を踏まえ、多摩川のアユは甘く旨い魚とし、蝶が飛んでいたことまで書き残している。

『FISHES』David Starr Jordan.
XV+773pp,布装緑表紙天金,紙カバー,
1925, D.Appleton and Company,(NEWYORK LONDON)
再版、$7.50

『FISHES』は、片手で持てぬほど重いのが唯一の難点だが、内容はさらに重く、魚類全般を知る古典的定番書のひとつと呼べる。
研究機関や大学図書館で読めるかも知れない。
ワカサギ研究家よしさん本
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2010年05月01日

『水産資源管理入門』

『水産資源管理入門』

『水産資源管理入門』は、比較的最近の出版と言えるが、一般に流通していないことと、定価が高価なことが惜しまれる。
資源管理学科学生用の資源維持論年間カリキュラムを概説した、水口憲哉先生の「資源維持論三十講」。
霞ケ浦のワカサギ他を事例として論ずる、工藤貴史先生の「地域漁業の資源管理に及ぼす環境と市場の影響」。
大野 淳先生の「水産増殖技術論」「個体群生態学」、等々。

『水産資源管理入門』
東京水産大学水産資源管理入門出版研究会
2003(平成15)年03月08日
xiii+322p・¥5200+税

幸いなことに、『水産資源管理入門』は、よしさんにワカサギ資源管理分野の手ほどきをしてくださった2人の先生も執筆されていて、折に触れ再読し、教えを乞うている。
ワカサギ研究家よしさん本
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2010年04月15日

『魚類史』

『魚類史』

中文初版は、1966年科学出版社(中国・北京)で、本書は、1975年商務印書館(香港)版である。
やや古い時代の書物だけに、参考文献も、当時の英国米国独逸本が多用されている。
Jordan,D.S.,Fishes.1925 等よしさん架蔵の名著もチラホラ見え、親近感が湧いてくる。

『魚類史』
J.R.諾門:著、鄒源琳:訳、商務印書館香港分館(香港)、
1975年、4+421pp、H.K.$12.00

発生で胡瓜魚(Osmerus)的卵や、分類で和胡瓜魚(Osmeridae)に触れている他、神話中の魚や珍しい十字架魚(Arius proops)も紹介されており、巻末に、参考文献・学名索引も整備され、親切である。

書名の「史」は内容と違和感があり、例えば『魚類学(全)』あたりが妥当かと思える。
ワカサギ研究家よしさん本
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2010年04月11日

『補遺 飲膳適要』

『補遺 飲膳適要』

『補遺 飲膳適要』は、日常口にする穀類・肉・菜・果物・魚類等食品について、出典を付し、漢名、毒の有無、味、効能を俗称のイロハ順にまとめた参考書である。

本文十八丁目の(ワカサギ)には公魚をあて、『大明統志』を引いて「甘微温毒ナシ」としている。
「カハヲソ 水獺 甘鹹寒毒ナシ」、
「オホカミ 狼 鹹熱毒ナシ五蔵ヲ補益シ腸胃ヲ厚ス」、
「コウノトリ コウヅルトモ云フ 鸛 甘酸小毒アリ病人小児食フベカラズ」なども食材とされた時代らしく、今日的感覚では、ただ驚くばかりだ。

『補遺 飲膳適要』
小野蘭山 100丁 衆芳軒
1817(文化14丁丑)年
和本・全一冊

『補遺 飲膳適要』は、1831(天保辛卯2)年発行の『魚鑑』をさかのぼること14年、1817(文化14丁丑)年の発行で、ワカサギ図書室最古文献となった。
原本の入手は難儀かも知れぬが、大学図書館で、読めるかも知れない。
ワカサギ研究家・よしさん本
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2010年03月25日

釣魚本大繕『水族志』の製本修理

釣魚本大繕『水族志』の製本修理

著者・畔田翠山没後25年、1884(明治17)年発行の『水族志』は、逆算すれば1859(安政己未06)年までに記述され成立していたことになる。
堅牢な上製本も、発行から126年が経過し、傷んでいたので製本修理した。

釣魚本大繕『水族志』の製本修理
http://lake-champ.com/odl.HTM
ODL・トーク Outdoor Life Talk

1859(安政己未06)年以前に淡海の水族を調査し、735種を『水族志』にまとめた畔田翠山には驚かされる。
マブナ釣り・ヘラブナ釣り愛好家諸兄も、畔田翠山の「フナ」に驚愕することだろう。
よしさん本
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2010年03月11日

『angelfifcherei』

『angelfifcherei』

紺色布装表紙に白色のヒゲ文字で太く「angelfifcherei」とあり、ディティールまで精密に描いたトラウトフライを大きく配置した様子は、それだけで機能一点張りのドイツ本を感じさせるのに十分だ。

『angelfifcherei』
Von Dem Borne, Karl Fliege, XI+303pp
Verlag Von Paul Parey, BERLIN, 1933(昭和08)7版
初版は1892(明治25)年

六角ロッド・リール・結び・鈎・浮き・シンカー・フライ・ルアー等の道具説明や、淡水の対象魚種解説がイラスト・写真(モノクロundカラー)を多用して記述され、楽しめる。
序文の謝意から、著者v.d.Borne とサミュエル・オールコック(英)、ミセス・ハーディー(英)、ヘインリッチ・ヒルデブランド(独)等の交流がうかがえることも興味深い。

『angelfifcherei』(仮訳:淡水魚釣り)に、Der Stint,(Osmerus eperlanus,L)
の記載もあり、「ワカサギ図書室」
http://wakasagi.jpn.org/
の、ドイツ語図書第1号となった。
ワカサギ研究家よしさん本
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2010年02月26日

釣魚本大繕『湖・沼』『海洋の話』の製本修理

釣魚本大繕『湖・沼』『海洋の話』の製本修理

直接の釣本ではないが、釣りにまつわる本として(広義に拡大解釈するのも、よしさんの得意技)、陸水学者・吉村信吉の2冊が傷んでいたので、まとめて製本修理した。

釣魚本大繕『湖・沼』『海洋の話』の製本修理
http://lake-champ.com/odl.HTM

よしさんは、吉村信吉の一読者にすぎないが、遊漁や漁業(とりわけ内水面において)は、湖沼学・陸水学の成果に密接に関係することが多く、読者&釣り人として感謝の小稿を記し、不運な碩学への追悼としたい。本
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2010年02月22日

『水産学綱要』杉浦保吉

『水産学綱要』杉浦保吉

「学問の要は、本を究むるに在り。水産業の基礎は、水族の上に築かれ、水族の消長は、浮遊生物に依りて左右せらるるもの多し。即ち、水産学の研究は、常に浮遊生物に関する事項よりして着手せざるべからざるなり。浮遊生物とは、原名プランクトン plankton の訳語にして、水中に浮遊する微生物の意なり。(後略)」
『水産学綱要』「浮遊生物」の書きだしは、上記のような名文で、よしさんの琴線に触れるものがある。

『水産学綱要』杉浦保吉 1923(大正12)年05月01日
10+250p・1円80銭・3版・博文館

著者は(当時の)熊本県水産試験場長、『水産学綱要』は大規模図書館で読めるかも。
良い書物を読むと元気がでる。ワカサギ研究家よしさん本
posted by よしさん at 17:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 図書文献

2010年02月15日

ワカサギ図書室近況

ワカサギ図書室近況

ワカサギ図書室は、その名の通り、よしさんの蔵書からワカサギに関する文献・資料類をリストし、インターネット上に公開している私設図書室である。

2003年末の開設当時は、ささやかな「コーナー」であったが、最近は英語・フランス語・古典籍(これが大抵難読)まで守備範囲が拡大・肥大化し、名実ともに「図書室」になってきた(しかし「図書館」には逆立ちしてもなれまい)。
収蔵資料の最古参は、今のところ1831(天保辛卯02)年の『魚鑑』武井周作・上下二巻全二冊で、しばらくは不動の位置であろう。

「亀山湖牛久沼ワカサギ情報」ワカサギ図書室
http://wakasagi.jpn.org/

読書三昧の日々も疲れる。よしさん本
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2010年02月10日

釣魚本大繕『鮭鱒聚苑』の製本修理

釣魚本大繕『鮭鱒聚苑』の製本修理

『鮭鱒聚苑』といえば、まさかまさかの鮭皮装丁で知られる、その道の専門書である。
鮭の皮が痛んでいたら、どうしようか(自ら鮭の皮をなめすのか)と心配したが、どうも函の痛みが激しいようだ。

釣魚本大繕『鮭鱒聚苑』の製本修理
http://lake-champ.com

『鮭鱒聚苑』にまつわる、おまけ01開高 健
『鮭鱒聚苑』にまつわる、おまけ02釣魚大全
『鮭鱒聚苑』にまつわる、おまけ03利根川図誌

あの開高 健の蔵書に『鮭鱒聚苑』はなく、彼は借用して「一匹のサケ」をものにした。
開高 健49才の単行本である。
さて、諸兄は何を読んで何をものにするか、それが問題だ。
「ザ・レイクチャンプ」主宰よしさん本
posted by よしさん at 18:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 図書文献

2010年01月24日

『MODERN SEA ANGLING』

『MODERN SEA ANGLING』

布装青表紙に黒文字と、背は金箔押し文字(書名部分のみ)のハードカバー。
餌釣り・ルアー・フライの釣り方に始まり、魚種ごとの章も設けられている。
BRITISH SEA ANGLERS'SOCIETY, の F.D.Holcombe は博識だったようで、定番のサーモン、トラウトやシートラウトの他、SHARK・HALIBUT・LOBSTER,CRAWFISH and CRAB、Bass にも言及していて恐れ入る。

238-239pp の SMELT. の項に、Salmonidae(サケ) の一種と記されているが、著者が魚類分類学者ではないこと及び学術書ではなく実用書であること、並びに the smallest fish や他の記述から、ワカサギの属するキュウリ魚の仲間と推定できる。

『MODERN SEA ANGLING』
F.D.Holcombe, 310pp, second ed.
FREDERICK WARNE & Co. LONDON, 1923(大正12)

それにしても『MODERN SEA ANGLING』は海釣りに関する本だという先入観があったから、Bass まで隠れていたことに一瞬驚いた。
しかし、他の参考文献にあたり、ここで言う Bass は SeaBass と判明し得心した。
書物の中の魚探しは、実釣時の魚探しと同様に、楽しいものだ。
『MODERN SEA ANGLING』は、
「ワカサギ図書室」http://wakasagi.jpn.org/
の、架蔵図書となった。
ワカサギ研究家よしさん本
posted by よしさん at 12:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 図書文献

2010年01月18日

『LA PECHE MODERNE』

『LA PECHE MODERNE』

布装黄表紙に赤文字と緑挿絵が、いかにもフランスらしい重厚な1冊。
テーマごとに分担執筆され、Gustave Voulquin の著述部に、EPERLAN(osmerus eperlanus.)キュウリ魚が、Fig.37図と共に記載されている。
O.eperlanus. は、『A HISTORY OF BRITISH FISHES. Vol.U』(1860)にも見え、イギリスとフランスの釣り人を楽しませていたようだ。

『LA PECHE MODERNE』
encyclopedie du pecheur
G.Albert Petit他 590pp
LIBRAIRIE LAROUSSE. PARIS, 1925(大正14)

『LA PECHE MODERNE』に、「peche sous La glace」(氷に穴を開けて釣る=穴釣り)も紹介されており、洋の東西を問わぬ釣り人の発想は微笑ましい。
Henry Fouquier の introduction に北斎の鯉の絵(dessin de Hokousai)が飾られているのも、日本贔屓のフランスらしさだ。
『LA PECHE MODERNE』は、「ワカサギ図書室」
http://wakasagi.jpn.org/
の、フランス語図書第1号となった。
ワカサギ研究家よしさん本
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2010年01月17日

辞書をもらった

辞書をもらった

英語の良い辞書が手元になく、購入しようかと義兄弟にぼやいていたら、某日、義姉から大型ダンボール箱が届いた。

姪がアメリカ留学時に使用したテキスト類が大半だが、なかに、
●『the new merriam-webster dictionary』
●『a dictionary of synonyms and antonyms』
●『英米文学作家作品年表』南雲堂
●『ペア仏和和仏辞典』錬金社
●『新字源』角川書店、等があった。

muskellunge は日本にいないから、『旺文社英和中辞典』では「カワカマス(pike)の一種[北米産]」と、素っ気ないが、『the new merriam-webster dictionary』では「a large No. American pike prized as a sport fish」と、説明が親切(に感じられる)。

レファレンス図書も(良く噛んで味わうと)楽しい。
よしさん本
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2010年01月15日

『A HISTORY OF BRITISH FISHES. Vol.U』

『A HISTORY OF BRITISH FISHES. Vol.U』

赤い表紙の布装、金箔押し文字の小型本、R.HAMILTON,M.D.の『A HISTORY OF BRITISH FISHES. Vol.U』に、SmeltとしてOSMERUSが記載されている。

よしさんの架蔵書は、W.H.ALLEN & Co.発行1860年版で、W.H.LIZARS,の1843年・初版でないのが、惜しい。

『A HISTORY OF BRITISH FISHES. Vol.U』
R.HAMILTON,M.D. 424pp
W.H.ALLEN & Co. LONDON, 1860

ともあれ、(sp.131.)O.eperlanus.キュウリ魚と、(sp.132.)C.Hebridicus.ヘブリの2種は、大英帝国の釣り人に親しまれていたようだ。
『A HISTORY OF BRITISH FISHES. Vol.U』は、
「ワカサギ図書室」
http://wakasagi.jpn.org/
の、現時点最古図書となった。
ワカサギ研究家よしさん
posted by よしさん at 18:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 図書文献

2010年01月06日

『中国淡水藻志 第2巻 色球藻綱』

『中国淡水藻志 第2巻 色球藻綱』

序文に、中国科学院の中国胞子植物志編集委員会は、
『中国海藻志』
『中国淡水藻志』
『中国真菌志』
『中国地衣志』
『中国苔蘇志』を管轄することが書かれている。
前言に、色球藻綱2目30属251種(変種含む)を扱い、図版数42とある。
色球藻綱とは、藍藻類(CHROOCOCCOPHYCEAE)である。

『中国淡水藻志 第2巻 色球藻綱』
朱浩然:主編,科学出版社(北京),1991年,
161pp. 13.00元

図版1ページに4〜12図が描かれ(ほぼ全種の図を網羅)、巻末に、参考文献・中名索引・学名索引も整備された、中国の藍藻類同定分野の基本図書だ。

「国家自然科学基金資助項目」とは、つまるところ国費の助成を得てであろう。
中国の費用による研究成果を、中国に納税等何ら貢献していない、よしさんが(図書入手という形で)、日本の藍藻類研究の参考文献に利用させて頂けることは、なんと有難いことか。
経済的に不遇でも研究心旺盛な、よしさん本
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2010年01月01日

釣魚本大繕『Bass and Bass Fishing』の製本修理

釣魚本大繕『Bass and Bass Fishing』の製本修理

2010年、明けましておめでとう御座います。
「ザ・レイクチャンプ」ODL・トークの、釣魚本大繕シリーズ第2弾は、バスフィッシングファンの皆様への特別大サービス。

今をさること86年前、1924(大正13)年の書物を訪ね、何かを掴んで頂きたい。

『Bass and Bass Fishing』Ozark Ripley 1924年
148pp Sportsman's Digest Publishing co. cincinnati, us
「釣魚本大繕『Bass and Bass Fishing』の製本修理」
http://lake-champ.com

亀山湖F.コテージつばきもとインストラクターよしさん本
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2009年12月28日

『BASS, PIKE, PERCH AND OTHER GAME FISHES OF AMERICA』

『BASS, PIKE, PERCH AND OTHER GAME FISHES OF AMERICA』

1919(大正8)年、オハイオ州シンシナティで発行された、James A Henshall,M.D.の『BASS, PIKE, PERCH AND OTHER GAME FISHES OF AMERICA』は楽しめる。

Henshallは『THE BOOK OF THE BLACK BASS』の著者として有名だが、本書では「BASS, PIKE, PERCH」ではなく「OTHER GAME FISHES」の部分がとても興味深い。
263〜271ページの、Chapter XVに、Osmerus mordax. The Smelt. の形態・イラスト・釣りに関する章があり、彼の地では1815年に、Dr.Mitchillによって最初の記述がなされたこと等が解かる。

『BASS, PIKE, PERCH AND OTHER GAME FISHES OF AMERICA』
James A Henshall,M.D. NEW EDITION 410pp
Stewart & Kidd company. cincinnati, us

『BASS, PIKE, PERCH AND OTHER GAME FISHES OF AMERICA』は、期せずして「ワカサギ図書室」
http://wakasagi.jpn.org/
の、英文図書第1号となった。
ワカサギ研究家よしさん本
posted by よしさん at 17:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 図書文献

2009年12月09日

釣魚本大繕『晴釣雨稿』の製本修理

釣魚本大繕『晴釣雨稿』の製本修理

探していた土師清二の『晴釣雨稿』を古書で入手し、大層嬉しく思っている。
装丁に用いる素材により、革装・布装・紙装等あれど、本書『晴釣雨稿』は函も表紙も異色中の異色だ。
凝りに凝っており、製紙家・製本家・製函家は1000部も作らされ、さぞや泣いたであろう。

背割れの兆候があったため、はり見返しの遊びのノドを開け本を分解し、みぞつき丸背に接着剤を再度施した。
外函は、構造的壊れと粉砕松皮入り和紙製表装材料の減耗が激しく、表面に貼付された外題紙を残したものの、不本意ながら大部分を覆ってしまった。

釣魚本大繕『晴釣雨稿』の製本修理
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本と外函は、どのような修理をしてもらえるかと期待しただろうが、はてさて彼等の評価やいかに。
製本修理もする、よしさん本
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2009年12月05日

『サカナヘンノヒトタチ』

『サカナヘンノヒトタチ』

淡路島の知人から小冊子を寄贈された。
題して「日常がちょっとだけ魚の方に偏ってしまったつり人25名によるサカナヘンノヒトタチ作品集」である。
『サカナヘンノヒトタチ』を一読すると、釣りは各自各様だと知らされる一方、釣りに纏わる余技・本業も、25通り(25名×25種=625変化)で、それこそ千変万化、それがそのまま人の生きざまと教えられる。

『サカナヘンノヒトタチ』
The Artworks of Sakanahen no hitotachi
神谷利男:編 2009年11月
A5版・ページ付なし・非売品
サカナヘン事務局(大阪市)
電話06-4392-8715

掲載された「きまぐれ五目釣人」H・Yさんの釣果写真が気になり、確認すると「ワカサギ投げ浮き釣り」と判明する楽しさ。
「魚・変な人達」ではなく、『サカナヘンノヒトタチ』である。
お間違い無きよう。
「ザ・レイクチャンプ」主宰よしさん本
posted by よしさん at 11:36| Comment(2) | TrackBack(0) | 図書文献

2009年11月24日

『みずのなかのちいさなせかい』三芳悌吉

『みずのなかのちいさなせかい』三芳悌吉

児童書・絵本である。
が、プランクトンの絵は、通り一遍でなく、きちんと観察した者にしか描けぬ正確さである。
例えば表紙だけでも、ボルボックス・ミドロ・ダフニア・ユーグレナ・ケンミジンコ・ナベカムリ・ネズミワムシ・ミクロキスティスベーゼンベルギーが見える。
『みずのなかのちいさなせかい』中に、いちいち名は付していないが、そこがミソ。
子と本を開き、親がひとつひとつ教えるように、という配慮であろう。

『みずのなかのちいさなせかい』三芳悌吉
1992年01月10日 23p 福音館書店 ¥780
かがくのとも特製版ハードカバー
(初版は1971年03月01日ソフトカバー)

既に3回は出版されている、目立たぬロングセラー絵本だ。
『みずのなかのちいさなせかい』を読んでもらい眠った、そういう記憶が、よしさんも欲しかった。
良書はもっと読まれてよい、よしさん本
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