2009年11月17日

製本修理

製本修理

昭和1ケタや大正時代、はたまた明治時代発行の架蔵書に、製本の痛んだ本がある。
新たに古書で購入した本も、都度製本修理の要否をチェックしている。

本のつくりと、本が過ごしてきた環境により、壊れ方はそれこそ千差万別。
従って、1冊製本修理するため複数箇所に別の技法・素材を用いることも、ままある。

例えば、表紙と背と裏表紙にまたがって、1枚の絵画が採用されている本の、表と裏のノドが緩み、ボール紙芯の表紙と中身(本文)が分離し掛かっているケースは厄介だ。
丈夫一点張りに製本修理することは簡単だが、それでは本が泣く。
背の書名や著者名、絵画を覆わず見えるよう、自分で納得のいくよう修理したい。
そこが考え所で、悩む箇所だ。

和本の綴じ、洋書の無線綴じ・角背丸背の上製本程度が修理できなくては、蔵書家とは言えまい。
(あと一歩で蔵書家の)よしさん本
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2009年11月16日

『釣ところどころ』益田 甫

『釣ところどころ』益田 甫

海・渓流・アユ・北海道・味覚・湖川に分け、ところどころを描いている。
「鮒の水郷」「川治の奥で釣られた噺」や、ヤマメが3時間で200尾釣れる「千歳川の山女魚」もおもしろい。

『釣ところどころ』益田 甫
1942(昭和17)年12月15日 328pp 水産社 2円

ワカサギ党のよしさんには「雪の松原湖」「涸沼川のワカサギ」が楽しく、「諏訪湖の公魚」では長野県水産課が昨年(昭和16年)1億粒・今年(昭和17年)5.5億粒のワカサギ受精卵を放流したことも読み取れ、興味深い。
昭和17〜18年は、釣り本の出版ラッシュだが、大部分が絶版になり、古書価格も高騰しており残念だ。
もっと気軽に読めぬものか。
よしさん本
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2009年11月12日

『ヒガヒ・石班魚釣秘伝』村上静人

『ヒガヒ・石班魚釣秘伝』村上静人

日本釣魚学会会長の著者らしく、茨城県水産課により、霞ケ浦と牛久沼に移殖放流され、付近の水系に移動繁殖した鰉の異名や、ウグイ(ハヤ)の漢字についても説かれているが、主述されるのは釣り方である。
鰉の土佐釣りには、驚かされる。

『ヒガヒ・石班魚釣秘伝』村上静人
1932(昭和07)年11月10日 166PP カバー 奎文社 50銭
「魚釣秘伝全集の第8編」

ハヤ(石班魚・ウグイ・マルタ)の転引釣(ゴロビキ)や、吹飛釣(フットバシ)についても記されている(152pp.157pp)。
千葉県関宿(現・野田市)の江戸川における「関宿閘門の馬鹿つり」は、『関宿志』(奥原謹爾 1973)に表れる。

本書は奎文社版であるが、同一著者の同一体裁相似本が、「川の釣・海の釣、釣魚秘伝全集」シリーズとして元光社から1933(昭和08)年、出版されている。
よしさん本
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2009年11月10日

『釣り暦 第1編 東京東北部』加納幸三

『釣り暦 第1編 東京東北部』加納幸三

『釣り暦 第1編 東京東北部』の特色は3つある。
ひとつは、釣り場の対象魚ごとに釣期を明示したこと、ふたつは、本文中にモノクロ写真を多用していることであり、3つは、広告が「宮内省御用 東作総本店」と「喜楽」の2点しか掲載されていないことだ。

釣り場は、明治時代の都内中心から徐々に遠くなり、昭和初期には鉄道を利用し、常磐線方面では、松戸・我孫子・佐貫等へ拡大した歴史が知れる。
布佐周辺のフナ・ヤマベ、新利根川方面のフナ、利根川のスズキ釣り等も本書に描かれている。
添えられた釣り場のモノクロ写真(松戸馬橋付近等)は、貴重である。
広告から「フナの加納幸三」と言われた著者の、和竿店とのお付合いが偲ばれる。

『釣り暦 第1編 東京東北部』加納幸三
1931(昭和06)年04月25日再版・147pp・60銭・釣り暦発行所

「牛久沼」の項に、ヤマベ・ヒガイ釣りが紹介され、釣茶屋伊勢屋他3点の写真掲載や、漁業組合が釣代10銭(岡)20銭(船)を徴収していることも記され、よしさんには大変興味深い。
牛久沼漁業協同組合顧問よしさん本
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2009年11月08日

『水辺随筆』太田黒克彦

『水辺随筆』太田黒克彦

昭和04年に、妻と幼子5人を連れ、東京から潮来に移り住んだ太田黒克彦の『水辺随筆』(『水辺手帳』1936の、書名変更・増補改訂版)は、落ち着いてゆっくり読むのに適している。
与田浦・浪逆浦・北浦から笹川・波崎町・銚子界隈のフナ・コイ・ナマズ・エビ・ワカサギ・ボラ・ハゼ・スズキ釣りの様子は、釣本というより読み物風に比重をおいて、世相や日々の暮らしぶりと共に、詳しく描かれている。

『水辺随筆』太田黒克彦 1942(昭和17)年06月25日
301pp 日本電報通信社出版部 1円80銭

昭和初期にあれこれ思いを馳せながら読み進めば、モノが少なく、人々がつつましく暮していた時代が瞼に浮かぶようだ。
身辺にモノ溢れかえり、時がめまぐるしく流れ去る現代人の、礎の時代を記録した『水辺随筆』は、幼少の頃を思うシニアや父の時代を思う現役に、勧めたい。

『水辺手帳』はアテネ書房の復刻版もあるから、何とか読む機会をつくれるだろう。
よしさん本
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2009年11月07日

『河川の釣』益田 甫

『河川の釣』益田 甫

ハンディーな小型本ながら、シリーズ分冊化で、オヒカハ(ヤマベ)・ウグイ(ハヤ)・タナゴ・コイ・ヒガイ・ウナギ・ナマズ・手長エビに的を絞った内容ある1冊である。
タナゴ釣りには多くの紙幅が費やされ、利根運河・手賀沼落し・印旛沼・神崎川・鹿島川上流・都川支流・養老川・黒部川・橘堰・栗山川上流・小野川・北浦等が紹介されている。

『河川の釣』益田 甫 現代日本の釣叢書4
1941(昭和16)年11月20日 324pp 水産社 1円50銭

オヒカハ(ヤマベ)釣りでは、牛久沼・菅生沼・長門川・鹿島川や、亀山ダム・亀山湖のできる前、昭和初期の小櫃川上流についても記述がある。
「房総西線楢葉と木更津との中間で海に入る川で、木更津から久留里線で久留里駅に下車し、東電堤の下流を狙ふのがよい。或は亀山まで乗って草川原橋付近にもよい釣場がある。」

250ppのページ付けが350ppとなっているのは、落丁ではなく(本文は連続しているから)単純な誤植であろう。
思えば最近の70〜80年間で、釣り場環境も対象魚も激変した。
よしさん本
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2009年11月06日

『釣魚随筆』西澤邦次(続)

『釣魚随筆』西澤邦次(続)

佐原のフナ&タナゴ釣り・小見川の寒ブナ・河のクロダヒ(涸沼川)をはじめ、鹿島臨海工業地帯となる以前、昭和初期の「神の池のフナ釣り」についても、書き留められている。

『釣魚随筆』西澤邦次 1936(昭和11)年10月05日
318pp+2pp 新小説社 1円50銭

当時新興の榛名湖や山中湖のワカサギ釣りに触れる一方、その後消滅した印旛沼手賀沼のボラの帆前船釣にも話が及ぶ。
千葉市登戸・稲毛界隈でカレイ踏みを特技としていた、よしさんには、船橋や千葉市寒川の脚立キス釣りの紹介が貴重に思える。

温故知新、73年前の書物も楽し。よしさん本
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2009年11月03日

『釣の風景』大橋青湖

『釣の風景』大橋青湖

『釣の風景』の副題は「その釣技と釣場」で、ハウツーと共に、戦後10年間の海面と内水面の有名釣り場が網羅されている。
JR成田線方面で、(湖北)古利根・将監川・長門川のマブナ・ヘラブナ釣りをはじめ、ややマイナーな印旛新川の支流神崎川のタナゴ釣り、かなりローカルな東金市八鶴湖のマブナ・ライギョ・コイ釣り、市原市養老川のヤマベ釣り、はたまた超ローカルな館山那古船形平久里川のハヤ釣り等々、よしさんには馴染みの釣り場が紹介されている。

もちろん、アユ・ワカサギ・ヤマメ・イワナ釣りにも触れている。
芦ノ湖のオオクチバス釣りは、従来のモエビ餌釣りから変化があらわれ、「ここ2〜3年前から」スピニングロッドが使用され始めたことも書きとめられており、ルアーフィッシングの黎明期は昭和30年前後かと回想される。

『釣の風景』大橋青湖
1958(昭和33)年09月10日 285pp
スポーツ新書82 ベースボール・マガジン社 220円

目黒のサンマならぬ、コイ釣りは青堀(千葉県君津郡)に限る風の紹介に、かの大橋青湖も、そこで大釣りしたのだなと微笑ましい。
「ザ・レイクチャンプ」よしさん本
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2009年11月02日

『関東百万人の鮒釣場案内』森田春雄

『関東百万人の鮒釣場案内』森田春雄

JR常磐線方面では、野田の阿部沼落し・関宿の悪水落し・小貝川・神の浦・牛久沼をはじめ、新利根川べりの(今は消滅した)釣り場の数々も詳細に紹介されている。
当時としては遠征の部類の、千葉県八日市場市(現、匝瑳市)近傍の池沼群にも触れ、そこに添えられた案内図には北東から南西に点々と連なる水場が描かれている。

マブナ・ヘラブナ・ナマズの他、群馬県近藤沼のワカサギにも記述は及び、巻末の「趣味のフナ料理」は、かなりの力作である。

『関東百万人の鮒釣場案内』森田春雄
1941(昭和16)年12月20日 387pp 三弘社 1円20銭

但し、手書き原稿段階で「牛」と「中」は酷似するから、386ppの「中久沼新地の鮒」は、「牛久沼新地の鮒」の誤植であろう。
諸兄も架蔵書をチェックされたし。
『関東百万人の鮒釣場案内』で、父の時代(あるいは祖父の時代)を懐かしむのも、よかろう。
牛久沼漁業協同組合顧問よしさん本
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2009年10月29日

『房総のふるさと言葉』安藤 操

『房総のふるさと言葉』安藤 操

某日、『房総のふるさと言葉』付属CDを聞いていると、「東京湾岸の言葉」の中で、千葉市幕張町布施靖生さんの語る幕張弁に「そこらんましの野菜と肉をば、ざくざく切ってよ、油で(後略)」と、出てきた。

「そこらんましにあんべぇよ」
「にしゃ、あにやってんだよ」
は、たまに、よしさんも口にする。

そう言えば先代はネイティブそのもので
「あんだ、こらぁ」
「すだのごぼだのそってねで」
「ぼっぽっとけ」
etcを常用していたなぁ。

『房総のふるさと言葉』+『私の好きなふるさと言葉』
編:安藤 操、2005(平成17)年04月11日、
245p+134p、2冊1組箱入+CD1枚付属、
¥2800+¥1000・国書刊行会

して見ると、東京湾沿いの幕張・稲毛・宮野木・穴川・轟・作草部・弁天町界隈は共通の言葉であった。
「そこらんまし」って何、聞いたことないよ、と娘から問われ出典に窮していたが、これでひとつクリアーした。
「ザ・レイクチャンプ」よしさん本
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2009年10月28日

『魚つり随筆』土師清二

『魚つり随筆』土師清二

土師清二『魚つり随筆』を読み返していると、房総・夷隅川や、佐原・小見川の寒バヤ釣りが紹介されていた。
ハヤは通称で、ウグイのことだ。

興味深いのは、巻末の小説「竿師」である。
古い釣り人には伝説の、名職人・初代竿忠の物語は、著者が著者だけに迫力を持って伝わってくる(初代竿忠と土師清二は面識があった)。

○魚つり随筆 土師清二 1941(昭和16)年05月31日
・259pp・1円50銭・三省堂
○随筆釣道楽 土師清二 1948(昭和23)年07月20日
・199pp・90円・自由出版

7年後に刊行された『随筆釣道楽』巻頭の「惜竿記」には、初代・二代・三代竿忠が登場する。
明治大正昭和の世相も伝える両書を、和竿好き以外の釣り人にもお勧めしたい。
土師清二から竿忠の話になってしまい、どうも脱線しそうだ。
『竿忠の寝言』については別の機会に譲ろう。
亀山湖F.コテージつばきもとインストラクターよしさん本
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2009年10月20日

『池鯉鮒宿袖珍』

『池鯉鮒宿袖珍』

『池鯉鮒宿袖珍』は、古文書とその解読文の併記書である。

たとえば、
1601(慶長06)年の御朱印状、
1665(寛文05)年の覚に年季奉公は10年を限度とすること、
1707(宝永04)年の大地震と津波・富士山噴火(宝永山出現)、
等が書留られており興味深い。
下段に古文書(写真)・上段に解読文の併記方式は、相互参照が容易で古文書解読入門者の教科書にもなろう。

『池鯉鮒宿袖珍』知立神社古文書第一輯
原版:坂本七蔵 1863(文久03)年02月写本
解読:野村泰三・鈴木 孝 71pp. 箱
発行:1992(平成04)年07月10日 知立神社(知立市)

愛知県知立市は東海道にあり、古くは池鯉鮒(ちりふ)と記述されていた。
古記録を共有財産として現代に蘇らせ、後進の研究に資せんとする知立神社神山巌夫宮司のポリシーは立派で共感できる。
書籍コードのない、地方出版の郷土史は、ほとんど流通していないから、入手は難儀だろう。
愛知県内の図書館で、読めるかも知れない。
古文書解読入門者・よしさん本
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2009年10月13日

『鮒の釣場』加納幸蔵

『鮒の釣場』加納幸蔵

加納幸蔵・安食梅吉・土肥 伸の名を聞いて、ピンとくるのも、よしさんの年代迄らしい。
いずれも戦前・戦後のヘラブナ釣り名人である。
フナの加納と云われた加納幸蔵は、常磐線沿線から野田方面、我孫子や安食方面、牛久沼から竜ケ崎・新利根川方面に足跡を残し、日本へら鮒釣研究会顧問を務め、1962(昭和37)年死去。

『鮒の釣場』加納幸蔵
1944(昭和19)年01月18日、春陽堂書店・208pp・1円55銭税込

温故知新、『鮒の釣場』で往時を偲ぶのもまた良し。
牛久沼漁業協同組合顧問よしさん本
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2009年10月01日

『坂田郷土史』

『坂田郷土史』

千葉県君津市坂田地区の今昔をまとめた『坂田郷土史』は、二重に珍しい。

JR君津駅と、新日鉄君津製鉄所の間に位置する坂田地区は、昭和35年頃から激変した。
海苔養殖漁業権の放棄・海面埋立・製鉄所進出等である。

地誌で、編著者が土地区画整理組合内の郷土史編纂委員会というのは、珍しい。
さらに内容で、主要各戸の近世からの系図掲載は珍しい。

『坂田郷土史』1981(昭和56)年11月10日
坂田土地区画整理組合郷土史編纂委員会・同組合・(非売品)

貴重な労作は、君津の図書館で閲覧できるだろう。
君津市観光協会亀山支部賛助会員よしさん本
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2009年09月28日

『釣魚歳時記』緒方 昇

『釣魚歳時記』緒方 昇

ダンボール製の外箱を開けると、元パラに包まれた箱の中に、紺色布装丁で明るい水色箔押し+ビニルカバーの『釣魚歳時記』が現れる。
『釣魚歳時記』限定1500部の見返しは表も裏も、魚拓+詩としゃれている。
遊び紙の次に、直筆の署名が入る。

『釣魚歳時記』緒方 昇、1972年07月07日
304p・東京書房社・¥3300・限定1500部

『釣魚歳時記』は、海も湖沼も、ひととおり釣った経験のある者が読めば、肯ける話がちりばめられていて、シニアにお勧めである。
古典籍におけるワカサギの記述の2〜3も紹介する守備範囲の広さだが、297p6行目の「フカサギ」はワカサギの誤植で残念。

架蔵書を御調べあれ。
牛久沼漁業協同組合顧問よしさん本
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2009年09月08日

『大阪ことば事典』

『大阪ことば事典』

アイは鮎、ウゥは鰻(又はオナギ)。
チヌダイは茅渟鯛、黒鯛。

幕末生れの人達の言葉を知る、1898(明治31)年、大阪船場生れの著者のライフワークが『大阪ことば事典』である。
類書との明らかな相違は、辞典でなく事典であること。
従って、単語+現代語訳の羅列に留まらず、大阪らしい用法・地名・歌謡・風俗・習慣・年中行事等にわたる解説がある。

さらに、よくぞ調査・収集・解読したものと感心すべき出典が示される。
その多くは板書の如き印刷ものでなく、古典籍(肉筆・写本)と見られ驚嘆する。
先のチヌダイでは、
(前略)『物類称呼』巻二、動物の部に「くろだひ。東武にて、くろだひと云ふ。畿内及中国・九州・四国ともに、ちぬだひと呼ぶ。此魚、泉州茅渟浦より多く出るゆへ、ちぬと号す」と見える。(後略)
ヒルアミ昼網・トト(魚の小児語)等、語源もキッシリ示される。

牧村史陽:『大阪ことば事典』
2000年08月21日第23刷、講談社学術文庫658、
772+xiiipp・講談社・¥1800(税別)
http://www.kodansha.co.jp/

言葉の専門家の良書に、巡り合えるとは、何と幸せなことよ。
牛久沼漁業協同組合顧問よしさん本
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2009年06月24日

千葉県立中央図書館

千葉県立中央図書館

『千葉県郷土資料総合目録』1973(昭和48)年03月23日・千葉県公共図書館協会:編発行・3000円と、『千葉県郷土資料総合目録第2集』1984(昭和59)年03月28日・千葉県公共図書館協会:編発行・5500円の2冊の蔵書で、資料を検索しリストを作成、千葉県立中央図書館へ出向いた。

上記2書から転記したタイトル番号・書名を担当者に示し、開架に所蔵されているか、書庫保管かを尋ねると、請求記号が必要という。
請求記号は昔ながらの図書カードを繰るか、パソコンで検索可能とも。

前記2書中の蔵書タイトル番号は、引継がれることなく無効とされたことを初耳で理解し、憮然としていると、担当者がパソコンで検索し進めてくれた。
聞けば、インターネット上で検索が可能とか。
事前にインターネット上で「千葉県立中央図書館」を検索した際には、
http://www.library.pref.chiba.lg.jp/06guide/central/index.html
図書館蔵書検索ページやボタンの設定は無かった。
ところが、インターネット上の「千葉県立図書館」には、
http://www.library.pref.chiba.lg.jp/
なんと図書館蔵書検索ページがある。
「千葉県立中央図書館」と「千葉県立図書館」は、別のものであった。

冊子型検索ツールのタイトル番号を継承せず、インターネット上の「千葉県立中央図書館」に図書館蔵書検索ページを設定しないことが、千葉県を代表するマザーたる図書館のサービスとは、いかがなものか。

まだまだ図書館は、信用できない。
牛久沼漁業協同組合顧問よしさん本
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2009年06月21日

『水の華の発生機構とその制御』

『水の華の発生機構とその制御』

ハンディーな小型本『水の華の発生機構とその制御』は、アオコ現象に焦点を置き著者9名が著述した専門書である。

『水の華の発生機構とその制御』
生嶋 功:編 1991年10月15日・第2刷
東海大学出版会 183p・¥1648

出版の新しさは、本書発行1987年初版以降の5〜6年の成果をも含めた『アオコ その出現と毒素』(1994年)に譲るが、内容に教えられる箇所も多い。
藍藻の Spirulina はフラミンゴの主食となり、フラミンゴの美しい桃紅色の羽はスピルリナのカロチノイド色素が沈着したものだ、というマクラ。
重度のマット状アオコ現象により浅い沼底が酸欠になり、ヨシが枯死・ヨシ群落が後退する手賀沼の事例。
さらに、藍藻を分解する微生物(ウイルス・細菌・カビ・アメーバ)の事例etc。

フムフム、ホホゥと楽しい本で、分野における基本図書のひとつであろう。
牛久沼漁業協同組合顧問よしさん本
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2009年06月09日

『東京都水産試験場50年史』

『東京都水産試験場50年史』

『東京都水産試験場50年史』と聞けば、東京にも水産試験場があったのかという思いがするだろう。
さらに、書名からは堅い報告書が想起されるだろう。

海面と内水面を合わせた本書から、内水面関係を読み取れば、
●昭和15年水元養魚場でワカサギ卵育成試験を実施
●昭和33年奥多摩湖へワカサギ卵2000万粒放流
等々が判る。

『東京都水産試験場50年史』
1978年・東京都水産試験場技術管理部
119pp・正誤表1枚・非売品

函入り・青い表紙に金箔文字の丈夫な製本ながら、50年間が全119ページとは、これいかに。
東京都における水産行政の立場は、もっと強力であるべきではあるまいか。
牛久沼漁業協同組合顧問よしさん本
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2009年06月01日

『川のHの条件 陸水生態学からの提言』

『川のHの条件 陸水生態学からの提言』

女性作家が「川のHの条件」を書けば、何やら意味深で、出版不況をものともせず、売れそうな気もするが、本書は左に非ず。
生物の生息環境 Habitat を追求し、生物を指標に著者独自の川の評価方法を提案している。
すなわち、人の見た目で川の景観を得点数値化したものと、そこに棲む魚類の視点から見た川の景観を得点数値化したものを合算し、その平均値により、川のHを評価するもの。

『川のHの条件 陸水生態学からの提言』
森下郁子・森下雅子・森下依理子
(2001年・2刷・山海堂・¥2000+税)

人が川に求めるもの(目的)が、保護から保全へ、保全から再生・復元へと変化する背景から、新しい評価方法のひとつが考案された。
目的が変われば、やがてまた別の評価方法が考案されるだろう。

牛久沼漁業協同組合顧問よしさん本
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